Yukix-Weblog

気まぐれな雑記・駄文。だいたい趣味ネタ。

2012年の良き漫画。

続き物で面白かったのはたくさんあるので、2012年に初めて読んだもので印象深かったものを少しだけ。

ゴーグル / 豊田徹也 (アフタヌーンKCDX)

アフタヌーンの短編(とんかつ)を読んで非常に面白かったので短篇集を買ってみてどれも良かったので。
描いている話自体はそんなたいそうなものでもなく、割りと日常のちょっとした話が基本で、その中の些細な良いシーンを切り取った感じ。
そんな中で、どれもこれもコマ割りや絵で語る感じが上手くて、しんみりと深イイ話に仕上がってて素晴らしい。
月刊ペースでたまにこういうのが混ざってると凄く癒される。
アフタヌーン|ゴーグル|作品紹介|講談社コミックプラス

よるくも / 漆原ミチ (IKKI)

IKKIっぽいアングラな漫画。
金持ちと貧困とそれ以下がそれぞれ違う階層で生活する話。
ガジェ通にレビューもあった。
まだ読んでる途中なので怪しいけど、貧困層の人がそれ以下の人を使って人を殺して、その死体を使って金持ちを喜ばせたりする話と、その周辺の人の話。
よるくもというのは、その殺人を行う最下層の人間だけど、真っ当な教育を受けていないので死の概念とかがよくわかってない。
というようなアングラな漫画なので、こういう感じが好きな人は大体気に入ると思う。
街のごちゃついた感じも九龍っぽくて良い。
IKKI 連載作品紹介−よるくも 漆原ミチ

ヒトヒトリフタリ / 高橋ツトム (YJC)

前にも少しここで書いた高橋ツトムの新作。
高橋ツトムは良い時と悪い時があるんだけど、これは良いパターン。
この人はほんとこういうの(スカイハイみたいな)好きだなと思うと同時に、向いてるんだなと思う。
話自体も面白いし、おどろおどろしい気味の悪い描写は相変わらず非常に上手い。
読み途中なので詳しく分からないが、どうやら世相を切る感じの話になってるらしい。
今後も頑張って欲しい人。
週刊ヤングジャンプ公式サイト

まとめ

良くも悪くも、漫画のアニメ化、或いはその逆がどんどん増えてきているので、そうしにくいような作品(動画で映えなさそう)は前より肩身が狭そうな気がした。
逆に、絵でひっぱるようなものでなく、単純に話が洗練されているようなものの評価が上がり、そうじゃないものは淘汰されやすくなってる気もする。
2012年はあまり新しい漫画を手に取らなかったので、2013年は多少新しいのを。