Yukix-Weblog

気まぐれな雑記・駄文。だいたい趣味ネタ。

2016年の良き漫画。

新作にかぎらず2016年に読んだものの中からいくつか面白かったもの、印象に残ったものを。
順不同。

BLACK-BOX / 高橋ツトム (月刊アフタヌーン)

スカイハイでおなじみの高橋ツトムのボクシング漫画。
勝ち進んで頂点を目指すというのはよくある話かとは思うんだけど、
父親と兄が殺人犯の殺人一家で、父親が服役しながらも獄中から次の試合のアドバイスを送ってくるという設定がかなり効いてて面白い。
単純に戦う描写も高橋ツトムの色がよく出ていてすごく良い。

BLACK‐BOX(1) (アフタヌーンKC)

BLACK‐BOX(1) (アフタヌーンKC)

弟の夫 / 田亀源五郎 (月刊アクション)

ゲイアーティストとして有名な田亀源五郎のゲイ漫画。
ゲイ漫画といっても俗にいうそれっぽい感じではなく、父と娘で暮らしてる普通の家にとある理由でゲイの外人が居候することになる話で、
どうしても変に考えてしまっていたけど、一緒に暮らすことで娘も含めてLGBTに対して考えを改めていく話。
妙に読ませる漫画で面白い。

死人の声をきくがよい / ひよどり祥子 (チャンピオンRED)

幽霊を見ることが出来る主人公、幼馴染で幽霊な少女とその他友人が身近で起きるホラーな事件に巻き込まれていく話。
とは言えガチなホラーというより、比較的一話完結な感じで軽く笑える場面もある読みやすいホラー漫画で、こういうの最近少ないじゃないかなという貴重な作品。
サイコパスなグロ漫画や暗いホラー漫画が最近多いのでこういうのは応援していきたい。

死人の声をきくがよい 1 (チャンピオンREDコミックス)

死人の声をきくがよい 1 (チャンピオンREDコミックス)

ふらいんぐうぃっち / 石塚千尋 (別冊少年マガジン)

女子高生見習い魔女、猫、田舎、青森、日常、このあたりのキーワードをうまいこと足し合わせたような作品。
まったりいくらでも読める。
アニメも良い。

虚構推理 / 城平京・片瀬茶柴 (少年マガジンR)

絶園のテンペストでたぶん有名な城平京原作の怪異ミステリーのコミカライズ。
怪異から恐れられる不死身な力を持った男子大学生と、怪異たちの神となった一見ロリな女子大学生の怪異絡みの事件を解決する話
怪異というのは要は幽霊や妖怪の類。
これがまた非常に面白くて、ストーリー、キャラ、作画、どれも満点な奇跡的な漫画。
アニメ化まった無しな気がするんだけど埋もれてるのかなぁ。

ハルロック / 西餅 (モーニング)

電子工作女子大生というなかなか珍しい組み合わせの漫画。
幼いころからなんでも分解してた主人公が電子工作に目覚めて最終的には仕事としてて成り立たせていく話。
ゆるく電子工作が描かれているのではなく結構ガチで細かく書かれていて本気なのめりこみ具合が伝わってきてとても良い。
残念ながら4巻完結で終わっちゃったけど少ないのでさっと読むのにもおすすめ。

志乃ちゃんは自分の名前が言えない / 押見修造 (ぽこぽこ)

惡の華で有名な押見修造の、吃音症といううまく言葉が離せない病気の少女の話。本人の昔の話に基づいているとのこと。
今でいうと聲の形とかに近いジャンルではあるんだけど、こっちのほうがリアリティもあって訴えるものがあるように思えた。
一巻完結。

恋は雨上がりのように / 眉月じゅん (月刊!スピリッツ)

女子高生がバイト先のファミレスの店長(45歳)に思いを寄せる話。
実際それだけなんだけど、描き方が上手いのかつい先が気になる内容で面白い。
少女漫画過ぎない感じで設定としてあり得なくはない感じのリアリティラインがいいのかも。

ふしぎの国のバード / 佐々大河 (ハルタ)

イザベラバードっていう女性の冒険家が明治時代の日本を旅して、その文化や状況に感動したりびっくりしたりする冒険記。
ちなみにバードさんは実在の冒険家。
バードさんは強くたくましく好奇心旺盛で痛快な作品。

NEW GAME! / 得能正太郎 (まんがタイムきららキャラット)

アニメでずいぶんと有名になったけど元は漫画なので。
ゲーム会社で働く若い女の子社員の日常ゆるふわ漫画。四コマ。
日常ゆるふわなんだけどゲーム会社、社会人生活のつらさみたいなものがちょいちょい含まれていてただのキャラ萌えまんがタイム系とはちょっと違うかなというのが個人的な印象で、それでいてギャグ部分も面白いのでこれは売れるなという説得力のある作品。
アニメと合わせてこちらもぜひ。

ウメハラ FIGHTING GAMERS! / 西出 ケンゴロー (週刊ジョージア)

日本では格ゲーでおそらく一番有名なウメハラこと梅原大吾の歩みを描いた漫画。
今のポジションにつくまでの、小学生・中学生のスト2やヴァンパイアセイバーの頃からの格ゲー生活が面白く描かれていて、
格ゲーをやってなかった人でも漫画としても面白く読めるように書かれているのがすごい。
脚色はある程度あるものの、実話を基にしているというのがやっぱり一番面白いところで、実際に出てくるキャラも今も格ゲー界隈で有名だったりするし、この漫画の企画で昔のゲームをそのメンツでプレイしてりしていてこれもまた面白い。
なぜか週刊ジョージアっていう謎の場所で連載。

ウメハラ FIGHTING GAMERS! (1) (角川コミックス・エース 488-1)

ウメハラ FIGHTING GAMERS! (1) (角川コミックス・エース 488-1)

あとがき

あまり新しいの読んでないつもりが振り返ると結構読んでいて、やっぱりKindleをたくさん使うようになったのが大きかった。
BLACK-BOX、虚構推理が群を抜いて面白いので非常にお勧め。


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