パラノーマル・アクティビティ凄い。
先月見てきた。
以下ネタバレを含みます。
やたらCMしてるし騒がれてるし、これは見ないといけないと思ってかなり期待して見てきました、2月の前半くらいに。
低予算でホラー系で面白いやつということでCUBEとかSAWとかをイメージしながら行ったのがそもそも間違いだったのかもしれないけど、「大誤算」も甚だしかった。ほんと凄い。酷い。
ちなみに自分はホラー耐性高めとかいうわけじゃないです。
基本的に怖い物見たさでホラーを見るタイプで、呪怨とかで怖すぎて初見の時に夜道すら恐ろしいレベル。
ストーリーなど
単純な話で、メインの男女二人が住む一戸建ての大きな家でポルターガイスト的な現象が起こり始める(女の方が昔からそういう目にあっているという設定)ので、霊感のある人とか呼ぶけどこれはもうだめですね私も無理ですという放置ぶりでどんどん悪化していくというお話。
基本的に寝ている時に起こるので、比較的冷静な男の方があらかじめ部屋にカメラを設置して何が起こっているか記録しているというのが「怖いシーン」としてのメインとなる。
何が大誤算だったのか
・まったくもって怖くない
それはもう驚きを隠せないくらい怖くない。怖くない具合の安定に定評があるタグをつけたいぐらい怖くない。
邦画ホラーでは定番の、うわ怖いのくる、ここ絶対くる!っぽいところでもことごとく何もないし、怖いシーンだと思われるところもしょぼすぎて見てて飽き飽きしてくるレベル。
音でびっくりさせるシーンはあるものの、それはもう当たり前の手法なので特にこれは怖かったという評価に値するとは思えません。
ストーリー的な怖さや人間の精神的な怖さもないので、救いようがないです。
スピルバーグが、リメイクしても本作の恐怖を超える事は不可能って言ってる意味を理解するのが不可能です。
まったくホラー映画を見ない人でどんなホラーでも怖くて見れない人で辛うじて怖いのかなこれ。これが怖いならなんでも怖いと思います。
・オチが何もない
これはホント致命的で、なんでこういうことになったのか、もしくは最後どうなったのか、そういった類の話の閉じ方がまったくない。
あまりにも投げっぱすぎて正直笑いました。
最後のスタッフロール後に真っ暗のシーンが出てきて、見に来ている人全員がその後の展開とかに期待してたのに、ホントに数分真っ暗なシーンだけ流れてそのまま終わって、会場一同爆笑。いやほんとに。ホラー映画でみんなが笑ってるの初めて体験したよ!!
ゾンビ映画系ならまだしも、こういうエクソシスト路線でこれはどうかと思います。
低予算なんだから仕方ない。7日で撮影してこれならむしろ凄いっていう評価だとしても酷い。
ただ、予告やネットで見てほいほい見に行ってしまった事は事実なので、壮大なフィッシング力に長けていたことは否定できません。
海外では超絶ヒットということもあってか、SAWの監督がパラノーマル・アクティビティ2の制作をするらしいので、今回のような期待をせずにとりあえず待ちたいとは思います。
ホラー映画の場合は、せめて怖かったの怖くなかったのかくらいネット評を見てから行ってもいいかもしれない。