2020年の良き漫画。
新作にかぎらず2020年に読んだものの中からいくつか面白かったもの、印象に残ったものを。
冊数としてはそこそこ読んだけどほぼ全部続き物で既に記事にしているのも多いので2つだけ。順不同。
黒鉄・改 / 黒鉄
イエスタデイをうたってでお馴染みの冬目景の若干軽くSFな時代劇もの。黒船とかそのへんの時代感。
これが凄まじく長期に続いていて、1996年から連載開始し、24年で黒鉄と黒鉄・改合わせて10冊という遅筆ぶりで休載や改題を経てついに完結。
ダークな部分はあれど羊のうたやイエスタデイをうたってから考えるとかなりポップで少年漫画よりで、
今思えば、無理すればこういうのも書ける感をひしひしと勝手に感じる作品なんだけど、実際は他作品より古いのでむしろこれが冬目景の原点と思う。
なんとなく手塚治虫のどろろを読んでいるような気持ち。
ちょっと不思議で謎めいた短編な話はどれも面白いし、書こうと思えばいくらでも続きは書けそうな世界観と題材だったと思う。
亜人
good!アフタヌーン連載のアクションもの。映画化もされているしメジャーな作品。
亜人という死ななくてめっちゃ強い人種？が発見されていて差別の対象となっているような世界観で、主人公はその亜人の中でも強力な亜人。
途中で放置してたのを最新まで読んで、いよいよ終盤と思われる。というより終盤であってほしい。
話の軸が基本ずっと一本でそれの先が延びているような展開の割に凄い勢いがあるというかテンポが良くて、下手に描くと絶対飽きそうなのにまだ面白いのは凄いと思う。
そしてなによりこの人異様に絵がうまいので、既に次の作品が楽しみ感がある。
あとがき
こんなに新規開拓しなかった年は初めてかも。
続きものを早めに倒してもうちょっと新しいものを読みたい。
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